コレイル 鉄道料金 17% 引き上げ推進、ソウル～釜山 KTX 7万ウォン台予想
コレイルはソウル～釜山 KTXの料金を現在の59,800ウォンから約7万ウォンに引き上げる案を検討している。14年間凍結されていた鉄道料金の引き上げが必要だというのがコレイルの説明だ。
今回の料金引き上げはKTXに限らず、セマウル号、ムグンファ号、ITXなど一般鉄道料金にも影響を与えると見られ、注目を集めている。
コレイル、KTX運賃17%引き上げ推進の背景
コレイルは最近、鉄道料金を約17%引き上げる案を内部的に確定し、政府にこれを主張している。元々は24%まで引き上げる計画だったが、国民の負担を考慮し、引き上げ幅を減らしたと伝えられている。
KTX運賃は2011年から14年間凍結されている。この期間中、消費者物価は約24.2%上昇しており、高速バスやタクシーの基本料金など他の交通手段の料金はかなり引き上げられた。特にソウルと釜山を結ぶ高速バス料金は50%以上上がった一方、KTX料金は依然として凍結されたままだった。
コレイルは毎年数千億ウォンの営業損失と急増する負債により財政的困難に直面している。2023年現在、累積債務は21兆ウォンを超えており、1日に発生する利子費用は約10億ウォンに達する。特に、KTX列車の半分が2033～2034年に退役予定であり、これを代替する巨額の費用を確保することが急務である。
セマウル号、ムグンファ号、ITXなど一般鉄道料金の引き上げも検討
コレイルはKTXに加え、セマウル号、ムグンファ号、ITXなど一般鉄道の運賃引き上げの案を検討している。セマウル号とムグンファ号はKTXと同様に過去14年の間に料金が一度も上がらず、ITXなどの準高速鉄道は2016年以降料金が凍結された状態である。
コレイルはこれら一般鉄道の運賃を現実に合わせて調整し、継続的に増加する運営費の負担を軽減する計画を立てている。特に電気料金の上昇により、昨年の営業費用中、電気料金が占める割合は8.7%(5,796億ウォン)に達しており、料金引き上げの必要性がさらに高まっている。
政府と協議中の運賃引き上げ、年内の可能性は？
鉄道料金の引き上げはコレイルの単独決定事項ではない。運賃上限が公示されると、それに関連する決定が行われ、これには国土交通部と企画財政部間の協議が必要である。政府は昨年、経済政策の方向性を発表し、公共料金の引き上げに慎重に取り組むと述べたが、実際の料金引き上げの時期と可否はまだ不確定である。
専門家たちは運賃引き上げを遅延させる場合、財政的負担が増大し、それによりサービス品質が低下する可能性があると警告している。したがって、具体的な日程と計画を急いで確定することが重要だと強調している。このような状況の中で、鉄道サービスの持続可能性のためには迅速な対処が必要である。
結論
コレイルが推進中のKTXおよび一般鉄道の料金引き上げは、長い間凍結されていたことによる財政的負担と運営費の増加により避けられない決定のようである。
ソウルと釜山間のKTX料金が約7万ウォンに上がると、利用者に対する経済的負担が増すことになる。しかし、これは鉄道インフラの維持および改善の必要性に基づいた現実的な対策として理解できる。
今後、料金引き上げの具体的な時期と引き上げ率が決まるにつれて、国民的合意が得られることが重要であると考えられる。
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