目次
ワンセントムの鳥瞰図・配置図・建築規模公開、釜山センタムシティの核心地『クアンタムコンプレックス』に変身
釜山の海雲台区ウードン1502番地で進行中の超高層複合開発プロジェクト、'ワンセントム(One Centum)'が本格的に始まった。
この事業はアメリカのグローバル不動産開発会社ハインズ(Hines)主導で進められ、20年間放置されていたセンタムシティの中心地を現代的な業務空間と住宅、商業施設が調和して共存する超高層複合空間に変貌させる計画である。
このような開発は地域の経済活性化とともに新しいランドマークとして位置づけられることが期待されている。
センタムシティ未開発地、超高層複合タウンに生まれ変わる
'ワンセントム'は地下6階、地上60階の超高層建物として設計されており、その高さは310.3mに達する。全体面積は182,372.75㎡に及び、ここには事務所やオフィステル、販売施設、近隣生活施設、運動施設など様々な施設が含まれている。
特にオフィステルは総207世帯で構成されており、オフィステル専用面積は40,509.7㎡にのぼる。このように多様な施設が調和を成し、ワンセントムは多くの人々にとって魅力的な空間となることが期待されている。
総事業費は約1兆3,500億ウォンと予想され、このプロジェクトは『センタムグローバルクアンタムコンプレックス』という名を持つ。これは単なる建物の開発を超えて、量子コンピューティング産業を中心とするグローバル業務ハブとしての意味を持つ。
特別建築区域指定…規制緩和と行政支援
釜山市はワンセントム地域を特別建築区域に指定し、さまざまな規制緩和と行政的支援を惜しんでいない。この地域は中心商業地区、防火地区、地区単位計画区域、一般産業団地などに分かれており、センタムシティ産業団地の基本計画にも含まれている。
以前、現代百貨店と日本のセガサミグループがこの用地を開発しようとしたが、収益性の問題と周辺環境の変化により事業が中止された。しかし最近、ハインズが参加し、未開発地であったここが釜山の未来ビジョンの中心地として浮上している。このことにより、ワンセントム地域の発展可能性がますます期待されている。
建築審議通過及び環境影響評価手続き進行中
2025年2月、釜山市建築委員会はワンセントムプロジェクトに対する建築審査を通過させた。その後進行する手続きとしては、環境影響評価公覧及び公告、住民説明会、事前災害影響性検討、建築物安全影響評価、そして消防性能設計審査などがある。現在までに二回の環境質調査と生態系調査が完了している状態だ。
このプロジェクトは環境影響評価対象要件を満たす大規模建築物で、延床面積が10万㎡を超え、階数は50階以上または高さが200mを超える場合に該当する。したがって関連法令に基づく厳密な検討が同時に行われている。このような過程はプロジェクトの安全性と環境的影響を考慮するための必須なステップと見なされている。
センタムの未来、ワンセントムが導く
『ワンセントム』プロジェクトは単なる不動産開発を超え、釜山がグローバルビジネス中心地として成長する重要な役割を果たすだろう。特に量子技術とIT、研究開発(R&D)企業を誘致するための最先端業務空間として整備される予定であり、関連産業の発展と若者雇用創出にポジティブな影響を与えると期待されている。
さらに商業施設と近隣生活施設が共に配置されることで、地域経済も活性化される可能性がある。これはセンタムシティの最後のパズルのピースが揃う重要な契機となるだろう。
釜山市は2030年を目標に、この事業が順調に進むように環境、安全、交通、消防などの様々な分野で包括的な審査と支援を続ける計画だ。このような努力が釜山をさらに発展させ、住民により良い生活環境を提供することに寄与すると期待されている。
結論
『ワンセントム』プロジェクトは20年以上停滞していたセンタムシティの中心部をグローバルビジネスの核心地域に変貌させる重要な契機となる見込みだ。
超高層複合建物310mが建設され、先端産業が誘致されることで新しい雇用が創出され、商業圏が活性化されることが期待される。これは都市再生と経済発展という二つの目標を同時に達成できる機会を提供する。
環境影響評価と建築許可手続きを終えた後、着工に入ると、ワンセントムは海雲台の真のランドマークとして位置づけられるだろう。
次は海雲台ウードン1502複合開発建築物の環境影響評価書から抜粋した一部内容である。
海雲台ウードン1502複合開発建築物環境影響評価書
第2章 事業の概要
2.1 事業の背景及び目的
事業地域はセンタムシティ一般産業団地内に位置しており、センタムシティ一般産業団地は知識情報(IT)・映像、国際ビジネス、商業、住宅、観光エンターテインメント、展示コンベンションなど多様な機能を持つ先端未来都市に発展するための事業で、1988年6月9日に環境影響評価協議(自環67141-334)を得て2007年6月に竣工され運営中である。
一方、事業地域はセンタムシティの未開発地であり、2001年に現代百貨店が優先交渉対象者に指定されたが交渉が行われなかったため未開発であり、2015年にセガサミグループが開発事業者に選ばれ観光ホテル事業計画の承認申請を行い建築物環境影響評価を得た(2015.09.25.)。
しかし、近隣新築ホテル建設が急増し事業の収益性が低下して事業推進を放棄、現在までに約25年間放置されている。
これに釜山市は既存のホテル・観光などマイス(MICE)産業支援性の用地を量子(クアンタム)コンピューティング中心のグローバルビジネス業務施設に転換する予定を構想している。
本事業はグローバルビジネス都市への飛躍を目指し業務空間を拡張するためのもので、新しい複合施設による雇用創出、地域商圏活性化など地域経済と都市発展を促進することが目的である。
事業規模
‣ 延床面積 : 182,372.75㎡ (10万㎡以上該当)
‣ 階数 : 60階 (50階以上該当)
‣ 最高高さ : 310.3m (200m以上該当)
2.3 事業の推進経緯及び今後の計画
ア. 推進経緯
1998.06.09 : 釜山情報団地環境影響評価協議(自環67121-334)
2000.05.12 : 実施計画承認(釜山市告示第2000-2号)
2023.11.24 : 2023年第13回交通影響評価審議委員会審議決議
2024.02.14 : 釜山センタムシティ一般産業団地産業団地管理基本計画変更及び地形図面公告(釜山市告示第2024-36号)
2024.06.24 : 消防性能重視設計の事前検討審議決議
2024.08.07 : 交通影響評価1次変更審議完了
2024.11.11 : 海雲台区ウードン複合建築物環境影響評価業務契約
2024.11.18 : 海雲台区ウードン複合建築物環境影響評価再代行承認
2024.11.25 : 生態系(動・植物相)調査実施(1次)
2024.11.26~29 : 環境質(大気質、水質、騒音·振動、土壌)調査実施(1次)
2024.11.28 : 用地気象観測装置設置(AWS, Automatic Weather System)
2024.12.30 : 建築委員会審議受付
2025.01.08~10 : 環境質(水質、騒音·振動、土壌)調査実施(2次)
2025.01.16~17 : 環境質(大気質)調査実施(2次)
2025.01.31 : 生態系(動・植物相)調査実施(2次)
2025.02.21 : 建築委員会審議決議(建築政策課_3040)
イ. 今後計画
2025.03 : 環境影響評価公覧・公示及び住民説明会
2025.04 : 環境影響評価審議委員会審議予定
2025.04 : 事前災害影響性検討審議予定
2025.04 : 消防性能重視設計審議予定
2025.05 : 建築物安全影響評価審議(1次)予定
2025.05 : 環境影響評価協議予定
2.4 事業の内容
ア. 事業名 : 海雲台ウードン1502複合開発
イ. 位置 : 釜山広域市海雲台区ウードン1502番地
ウ. 面積 : 9,911.2㎡
エ. 事業期間 : 2025年 ~ 2030年
オ. 承認機関 : 釜山広域市建築政策課
カ. 協議機関 : 釜山広域市環境政策課
キ. 事業実施者 : PIAハインズクアンタムランドマークタワー釜山一般私募不動産投資会社
ク. 事業費 : 約13,500億ウォン
ケ. 建築概要
本事業は釜山広域市海雲台区ウードン1502番地において、敷地面積9,911.2㎡、延床面積182,372.75㎡規模の業務施設(オフィステル、事務所)、販売施設、近隣生活施設、運動施設などを新設する事業である。
<表 2.4-1> 建築概要
区分 | 内容 | 備考 |
事業名 | 海雲台ウードン1502複合開発 | |
地価位置 | 釜山広域市海雲台区ウードン1502番地一帯 | |
地域/地区 | 中心商業地区、防火地区、地区単位計画区域、一般産業団地、支援施設区域 | |
地価面積 | 9,911.20㎡ | |
建築面積 | 5,229.33㎡ | |
建蔽率 | 52.76% | 60%以下 |
延床面積 | 182,372.75㎡ | |
地上 | 132,261.63㎡ | |
地下 | 50,111.12㎡ | |
業務施設(事務所) | 55,547.89㎡ | |
業務施設(オフィステル) | 92,730.90㎡ | |
販売施設 | 20,166.21㎡ | |
近隣生活施設 | 6,401.42㎡ | |
運動施設 | 7,526.33㎡ | |
容積率算定用延床面積 | 106,928.40㎡ | |
容積率 | 1,078.86% | 1,080%以下 |
規模 | 地下6階、地上60階 | |
オフィステル世帯数 | 207世帯 | 業務施設 |
最高高さ | 310.3m | |
用途 | 業務施設、販売施設、近隣生活施設、運動施設 | |
駐車台数 | 1,437台(120.96%計画) | 法定1,188台 |
公開公園 | 3,010.78㎡ | |
造景面積 | 1,503.50㎡(15.17%計画) | 法定15%以上 |
<表 2.4-2> 用途別面積
区分 | 専用(㎡) | 共用(㎡) | 機械/電気室(㎡) | 駐車場(㎡) | 合計(㎡) |
業務施設(事務所) | 26,707.79 | 6,473.31 | 5,255.61 | 17,141.17 | 55,547.89 |
業務施設(オフィステル) | 40,509.70 | 15,454.42 | 10,143.02 | 26,623.76 | 92,730.90 |
運動施設 | 3,645.01 | 553.27 | 1,159.25 | 2,168.81 | 7,526.33 |
近隣生活施設 | 3,377.22 | 512.62 | 502.10 | 2,009.47 | 6,401.42 |
販売施設 | 7,968.93 | 4,276.99 | 1,583.39 | 6,336.90 | 20,166.21 |
合計 | 82,208.65 | 27,270.62 | 18,613.37 | 54,280.11 | 182,372.75 |
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