ロッテグローバルロジスIPO迫る!公募株投資の妥当性分析と今後の展望


ロッテグローバルロジスIPO、新しい投資機会なのか?

ロッテグローバルロジス IPO上場迫る

ロッテグループの主要物流子会社であるロッテグローバルロジスは2025年5月に有価証券市場(KOSPI)上場を計画している。これはロッテレンタル以降約4年ぶりのロッテグループの企業公開であり、多くの投資家の関心を集めている。

ロッテグローバルロジスは宅配サービス、SCMコンサルティング、グローバル物流事業など多様な総合物流サービスを提供しており、国内物流市場で重要な役割を担っている。今回の上場によってロッテグローバルロジスが成長する機会を得ることができるのか、そして公募株への投資が魅力的な選択となるのかについて深い分析が必要である。







ロッテグローバルロジスはどんな企業か?

ロッテグローバルロジス IPO上場迫る

ロッテグローバルロジスは1988年にアジア商船㈜としてスタートし、現代宅配などを経て2016年に現在の名前に変更された。2019年にはロッテロジスティクスと合併し、さらに大規模に成長した。

ロッテグローバルロジス IPO上場迫る

主要事業分野は宅配(LM)、SCM(TLS)、グローバル事業(GBS)の三つに分かれる。

宅配部門は全国的なネットワークを活用し、個人および企業顧客にサービスを提供し、2024年には全売上の約40%を占めると予想されている。

SCM部門は倉庫運営、内陸輸送、港湾荷役など供給網全般にわたるサービスを提供し、売上比率は約51.3%で最も大きい。

最後にグローバル事業部門は海上および航空フォワーディング、国際特送などを通じて約8.7%の売上を記録している。

会社はスマート物流技術の導入を通じて、未来の物流市場で先導的な役割を果たすビジョンを持っている。現在の代表取締役はCJ大韓通運のグローバル部門で活動していたカン・ビョング社長である。







IPO詳細情報:日程、公募価格、資金使用計画

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ロッテグローバルロジスは2024年12月に韓国取引所の上場予備審査を通過し、2025年3月には証券申告書を提出して本格的な公募手続きに入った。

需要予測が行われる期間は4月24日から30日までで予定されており、公募申込は5月12日から13日まで行われる。上場日は5月21日と計画されている。

今回の公募では合計14,944,322株の株式が発行される予定であり、新株募集と既存株の売却がそれぞれ半分を占める。希望公募価格は11,500ウォンから13,500ウォンに設定されており、これに基づく予想時価総額は4,789億ウォンから5,622億ウォンになる見込みである。全体の公募予想金額は約1,719億ウォンから2,017億ウォンと推定される。

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今回の企業公開(IPO)は、財務的投資家(FI)の資金回収要求と深く関連していると分析される。特に既存株の売却比率が50%と高い点が注目に値する。

会社は新株を発行し約848億から1008億ウォンを調達する予定であり、この資金は主に宅配インフラの構築と物流自動化など施設資金(約348億ウォン)、ベトナムのコールドチェーン運営資金(約200億ウォン)、および債務返済資金(約300億ウォン)に使用される計画だと伝えられている。

これらの計画は今後の会社の成長可能性を高めるための貢献が期待されている。





財務状態分析:成長性と安定性のチェック

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ロッテグローバルロジスは2022年に約4兆ウォンの売上を記録したが、2023年と2024年には少しの減少傾向を示し、3兆5,733億ウォンに達した。これはパンデミック特需の終了、厳しい競争、特定事業の整理などが主要な原因として作用した。特にグローバル事業部門での売上の減少が目立った。それにもかかわらずロッテグループの関連会社から発生する安定したキャプティブ売上比率は2024年に34.7%(約1兆2,408億ウォン)に増加する様子が見受けられた。

興味深い点は売上が減少した状況でも収益性は顕著に改善された点である。2024年の営業利益は902億ウォンで、これは創業以来最高の数値であり、2022年と比較すると41.1%増加した記録である。また、当期純利益も405億ウォンで大幅に上昇した。これらの成果は継続的なインフラ投資と自動化設備の導入を通じて運営効率性の向上、原価率改善などの努力が反映された結果と解釈される。営業利益率は2.52%、当期純利益率は1.13%で継続的に向上している。



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財務安定性を考慮すると、2024年には約341%に達する高い負債比率が問題となりうる。これにより利息コストが増加し、財務的な柔軟性が制約される可能性がある。IPOを通じて集めた資金の一部は債務返済に投入される予定だが、根本的な財務構造の改善には限界があると見込まれる。





市場内位置と競争環境:クーパンの台頭と競争の激化

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国内宅配市場の競争構造が変化している。かつてCJ大韓通運、ロッテグローバルロジス、ハンジンの3強体制から、クーパンが自社配送量の急増により新たな首位に立ったとの分析が主流となっている。

現在、クーパンは貨物量基準でCJ大韓通運を上回りトップに立っていると評価されている。一方ロッテグローバルロジスは実質的に3位以下に落ち込んでいる状況だ。これはロッテグローバルロジスが「市場2位」という既存の認識とは異なって変化していることを示している。

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CJ大韓通運は膨大な規模と優れたネットワーク、技術投資で際立った強みを持っている。一方ハンジンはグローバル事業の拡大のため宅配ネットワークとCコマースの取り扱いを重点的に推進中である。

ロッテグローバルロジスはロッテグループの安定的なキャプティブ量と最近の収益性改善を基に強みを持っているが、競合他社と比較した場合、低い収益性と高い負債比率、そしてクーパンの攻撃的な戦略が主要な弱点として指摘されている。





未来の成長戦略と今後の展望



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ロッテグローバルロジスは厳しい競争と売上の停滞を克服するため様々な戦略を模索している。彼らは特化した物流サービスの開発を行い、グローバル市場への拡張を図り、ロッテグループ内のシナジーを強化することに注力している。

特に二次電池や水素・アンモニアのような付加価値の高い物流分野に進出することで新たな成長機会を創出する計画だ。またベトナム、東欧、北米など海外市場の拡張を通じて収益源を多様化する方針だ。

さらにロッテショッピングの「ロッテイ(e)グロッサリー」の物流を担当することでグループ内の協力を最大化し、自動化に対する持続的な投資を通じて運営効率を向上させ、収益性を改善することを目指している。これらの戦略はロッテグローバルロジスの持続可能な成長に重要な役割を果たすことが期待されている。

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物流分野はeコマースやCコマースの発展、技術革新(自動化とAI)、ESG経営の強化など様々な機会を持っている。しかし景気の後退、地政学的リスク、供給過剰の懸念、そして熾烈な競争といった課題も存在する。したがってロッテグローバルロジスの今後の成功はこうした様々な環境の中で提案された成長戦略をいかに効果的に実現するかに大きく依存している。







公募株投資、してもいいのか?最終チェック

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ロッテグローバルロジスは安定したキャプティブ量を基に収益性を向上させており、加えて明確な新成長動力の発掘戦略を備えている点がポジティブである。公募価格は予想より大幅に低く設定されており、投資魅力がある程度高まっている。

しかしいくつかのリスク要因も存在する。高い負債比率とクーパンの登場による競争の激化には注意が必要である。FIのエグジットに関連するIPO構造と既存株の売却比率も慎重に検討する必要がある。割引された公募価格にもかかわらず依然として提起される高評価の議論は投資家に警戒心を呼び起こす。特に二次電池や水素などの新事業の成功は不確実性が大きいので長期的な観点からのアプローチが必要である。

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結局ロッテグローバルロジスの公募株投資においては、会社の収益性向上が続くか、新事業戦略が成功する可能性があるのか、そして高い負債をどのように管理できるかを総合的に考慮する必要がある。投資家は提案された成長可能性とともに内在するリスク要因を十分に分析するべきである。



ロッテグローバルロジス本社:ソウル特別市中区統一路10



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